犬の食糞

ブログ中川本店

食糞とは、排泄した便を食べてしまう行為のことを言います。
子育てをする中で親犬が子犬の陰部を舐めて刺激することで排泄を促すなど、動物にとって便などの排泄物を口にすることは異常な行動ではありません。しかし、一緒に暮らしている家族にとっては困ってしまう行動のひとつです。食糞に関してその原因と対策法について紹介します!

基本的に食糞によって体調を崩す心配はありません。しかし、食糞を続けているとほかのワンちゃんのうんちまで食べるようになってしまうかもしれません。健康状態もわからないほかのワンちゃんのいつ排泄されたかもわからないうんちを口にしてしまうと衛生面や寄生虫、伝染病の危険があります。なので、愛犬の食糞に気づいたら早めに対処したほうがいいでしょう。

原因

ごはんや栄養が足りていない
フードの量が足りず空腹のため食べてしまう場合や足りない栄養素を補おうとして食糞している場合があります。

消化吸収が不十分
子犬の場合は、消化器が未発達であるため、食べたフードが上手に消化できない場合があります。
成犬の場合は、ドッグフードが合っておらず消化不良を起こしていることもあります。
消化不良を起こした犬のうんちには、食べたものがそのまま残っていたりドッグフードのにおいが残っているため、食べ物と勘違いして、食糞してしまうこともあります。

寄生虫
おなかに寄生虫がいる場合にも食糞します。
寄生虫も生きるために栄養が必要なため犬の消化管内で栄養を奪います。そのため犬に十分な栄養が届かず栄養不足になってしまい、栄養を補おうとして食糞していることがあります。

膵外分泌不全
膵外分泌不全とは膵臓に慢性的な炎症があったり、先天的に膵臓が十分に発育しなかったことなどにより膵臓がうまく働いていない状態です。
膵臓から消化酵素が分泌されないため、どんどん何を食べても栄養が吸収できず痩せていってしまいます。栄養が不十分であるため食欲が旺盛になり未消化物を含むうんちをするため食糞します。

ストレス
運動量の不足や生活環境が適切でないこと、愛情不足など様々な原因で犬もストレスを感じます。そのストレスを発散するために食糞をすることもあります。

好奇心や興味本位でおもちゃ感覚
好奇心旺盛で遊び盛りの子犬の時期では、うんちに対する分別もなく興味本位や好奇心などでうんちを食べることがあります。

飼い主さんにかまってほしい
犬が飼い主にかまってほしい、さみしいといった気持ちから、うんちを食べて飼い主の関心を引こうとしている場合もあります。犬がうんちを食べた時に声を出したり、すぐに駈け寄ったりしていませんか?犬は飼い主が反応してくれたことがうれしくて、うんちを食べればかまってもらえると誤解してしまいます。

怒られたトラウマ
犬はトイレの失敗や、うんちを食べることを怒られたことがあると、うんちを隠そうと食べてしまうことがあります。

対策法

ごはんを見直す
もし食事が原因で食糞している可能性があるなら、フードの量や質、回数を見直してみると良いでしょう。消化が不十分の場合は消化しやすいフードに切り替えるのも対処方法のひとつです。

寄生虫感染の有無を確認
便に虫のようなものがついていないか確認しましょう。ついていなくても目に見えない寄生虫の卵などが混じっている場合があるため、見た目の異常がなくても感染していないとはかぎりません。
食糞が続いたり軟便や下痢、体重が増えない(減った)など気になる症状があれば一度動物病院で便検査をしてもらうことをおすすめします。

体重の確認
膵外分泌不全が疑われる場合は、ごはんをしっかり食べているのに関わらず体重が減少します。明らかに体重が減少している場合は病気の可能性があるため病院に受診しましょう。

騒がずすぐに片付ける
食糞を辞めさせる一番の解決策は、ワンちゃんが排泄したら素早く片付け、食糞する機会を与えないことです。食糞しているところを目撃しても、騒いだり叱ったりせずノーリアクションで片付けるのもポイントです。

退屈しないように工夫する
ワンちゃんが退屈しているようであれば、散歩や遊びの時間を増やしてみましょう。お留守番の時間が長い場合は、飽きずに遊べるおもちゃを用意するなど工夫してあげましょう。

嫌いな匂い、味をつける
嫌いな匂いや味を便につけることで、便は美味しくないものと学習してもらう方法もあります。基本的に犬は苦いものや辛いものが苦手なので、犬が口にしても大丈夫なスプレーやシロップなど市販でも食糞対策グッズとして販売されています。しかし、このような製品を使用する場合は、匂いや味を付けているところを見られないことが重要となります。

サプリメントを活用してみる
腸内環境に問題がありうんちを食べてしまう可能性が高いです。ドッグフードにも消化の良いものや腸内環境を整えてくれるものはありますが、目的は総合的な食事なので特化しているわけではありません。そのため、サプリメントでサポートしてあげることでより腸内環境が良好に保たれ、食糞対策に効果が期待できます。
食糞するわんちゃんにおすすめのサプリメント
Tuyattoツヤット
FK-23という乳酸菌が1包で約3000億個含まれており腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えてくれるサプリメントです。

まとめ   

ワンちゃんの食糞は不自然な行動ではないとは言え、衛生面を考えると辞めさせるよう対策すると良いでしょう。食糞には様々な原因があります。適切な対応をするには、まずは自分自身の行動やワンちゃんの日々の様子などをよく考えて原因を突き止めることが大切です。もしも原因がわからない場合には病気の可能性もあるので、病院で一度診察してもらうことをおすすめします。